マイクロバブルを使った「溶解」技術について
2016/12/16
マイクロバブルの効果として「洗浄」に関してはよくメディアでも取り上げられます。
今日は別の効果「溶解」について紹介します。
水と油を混ぜる方法
水と油が混ざり合わないのはみなさんご存知の通りです。
ビーカー等の容器に水と油を入れるとハッキリと層が分かれますね。
棒でかき混ぜても、結局はまた2つに分かれます。
そこに水と油を混ぜる為に「界面活性剤」が登場しました。
身近な例では「石鹸」がとても有名な界面活性剤です。
石鹸を水と油に入れてかき混ぜると、水と油が混ざります。
実生活で言うと、油汚れは水だけでは落ちませんが、石鹸を使うと落とせるのも石鹸の界面活性剤としての働きのおかげです。
界面活性剤の特徴は「2つの異なった物質の境界面の性質を変える」ことです。
と、このように現在は界面活性剤によってさまざまな製品が作られています。
例えば「椿オイル」椿の油と水を界面活性剤で混ぜて、化粧品として販売されています。
界面活性剤って健康に害があるの?
界面活性剤の毒性については世界中の研究者が注目していて、多くの研究が行われています。
毒性の強さのガイドラインも作られています。
界面活性剤に毒性について詳細は省略しますが「なるべく使わない方が良い」事は間違いのない事実です。
マイクロバブルで水に油を混ぜる
マイクロバブルはご存知の通り、ミクロの泡を作り出す技術です。
そして、マイクロバブルはその小ささから水中で溶けてしまいます。
そこで油をマイクロ(ナノ)サイズにして、水に混ぜる試みが行われました。
すると、見事に油と水が融合しました。
そして無添加の椿油が誕生しました。
皮膚の弱い方、アレルギーを持っている人によって市販の化粧品が合わない事がよくありますが、それは界面活性剤のような薬剤が原因とも言われています。
そのような人にとってマイクロバブル技術によって作られた無添加化粧品の誕生は大変歓迎されるものでした。
このようにマイクロバブルは洗浄以外の分野でも活躍しています。