農業

マイクロバブルによる農業支援でビジネスプラン大賞のその後

マイクロバブルで農業

先日紹介したマイクロバブルでビジネスプラン大賞を受賞した事業の詳細がわかりました。

キャンパスベンチャーグランプリとは

日刊工業新聞社が運営する、学生を対象としたビジネスプランコンテスト。
起業家を目指す学生を支援、新しい産業の創出、人材育成が目的となっています。
優秀なビジネスプランには電力会社、銀行、その他大企業からオファーがくることもあるようです。

2016年の東京大会で大賞になったのが「超近代型低コストハウスとマイクロバブル栽培装置のレンタル販売」。
その内容は大きく分けて2つ。その1つがマイクロバブルに関する内容です。

マイクロバブル栽培装置「大豊作ジェット」

大賞を受賞した高林さんは過去、色や形の良いランを栽培している農家を訪問した際にマイクロバブルの存在を知り、全国の農家の為にとマイクロバブル発生装置の低コスト化に挑んだそうです。
そして、100回以上の実験によって「大豊作ジェット」を開発しました。
特長は小型であり、価格が従来品の約10分の1とのこと。

マイクロバブルの何が農作物に良いのか

マイクロバブルとは髪の毛の太さ程の微細な泡です。
ただの空気であり、極々小さい事以外に特徴はありません。
しかし、あまりに小さい為に水中での浮上速度が遅く、水に溶ける(溶存酸素濃度があがる)等の効果があります。
広島の牡蠣では、マイクロバブルによって海水の酸素濃度があがり、更に泡によるマッサージ(刺激)効果で、牡蠣が大きく育ちました。
JA高知春野ではショウガに与える水をマイクロバブル水に変えると、収穫が早まり、根も太くて丈夫で病気の心配が減りました。

低コストのビニールハウス

ビジネスプランのもう1つの内容は「低コストのビニールハウス」です。
一般的なビニールハウスは数百万円しますが、コストを半分ほどに抑え、なおかつ備え付けのレールを使うと収穫が楽になる等の工夫が施されているビニールハウスです。
こういった改良の発想は若い人ならではと言えそうです。

今後

高林さんはビジネスプランの全国大会へ進む他、自分の商品の良さを証明する為に、農家になる準備を進めているそうす。
ぜひ、頑張って頂きたいです。
引用元:JUKUSHIN.COM

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