産業での活用

温泉がマイクロバブル風呂になる装置が発売

マイクロバブル温泉でポカポカ

名古屋市で機械設計を行う竹野入工業は、温泉施設向けのマイクロバブル発生装置を開発、販売を始めました。
価格は50万円で、毎分10リットルの発生能力を持っています。

マイクロバブル温泉の効果

マイクロバブル温泉に期待できる効果は2つあります。
1つ目は洗浄効果。
マイクロバブルは非常に小さいので毛穴に入り込んで、汚れを除去してくれます。
これはマイクロバブルが小さいという事だけでなく、(通常)マイクロバブルはマイナスの電位を持ち、プラスの電位を持つ汚れに吸着する為でもあります。

2つ目の効果はマッサージ、温浴効果。
マイクロバブルが毛穴に入り込んで刺激(マッサージ)する事によって血行促進効果、湯冷めしにくい温浴効果が得られます。
私がマイクロバブル風呂に入った時ですが、確かに毛穴にマイクロバブルが入り込んだと思われる瞬間に、かすかな刺激を感じました。
熱いお湯で、長風呂した時はチクチクと感じる程でした。
温浴効果によってお風呂からあがった後、普段よりも体がポカポカとしました。

以上の2点がマイクロバブル温泉の効果になります。

マイクロバブル温泉の課題

マイクロバブルの温泉は2000年代に登場しました。
しかし、継続できずにやめていく温泉もあります。
昔にマイクロバブル発生温泉としてPRしていた温泉のホームページを見に行くとマイクロバブル風呂の記述が無くなっていたりしました。
この状況は、費用対効果の問題を表しています。
マイクロバブルを発生させる装置の値段に対して、マイクロバブル目的に集まるお客さんの数の見込みが合わずやめていくのだと思います。
今回の50万円という価格は市場にどのように受け入れられるでしょうか。
私の個人的な感想としては、少々高いと思ってしまいました。
1万円でマイクロバブルシャワーヘッドが買える時代ですので。
温泉側としては、温泉でマイクロバブルの効果を感じてもらったお客さんに対してマイクロバブルシャワーヘッドを販売する等、工夫が必要だと思います。

また、マイクロバブル風呂の課題としては、温泉水の循環もより気を配る必要があると思っています。
マイクロバブルが高い洗浄効果を持っている為、汚れが浴槽に溜まりやすくなります。
温泉側がこの事を理解し、循環の割合?頻度?を高めてくれると良いのですが。

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